Summer Trip2011 Day7 and 8

今日は、私にとって今回の旅のもう一つのキーポイントへようやく踏み込む日。アメリカ生活を送る中で触れた『日系人の歴史』。日本でも話題になった『99年の愛』というドラマ皆さんはご覧になりましたか?今回は『政治犯』の疑いを掛けられた日系人が集められた『ツールレイク』という町に立ち寄りました。とはいえ、当時広大な農地の真ん中にあった施設も、その跡地も再利用されていて面影はない。 でも、今は結構街に近い雰囲気さえあり付近に展示施設があり、立ち寄りました。
特に、当時使用されていたバラックという仮説住宅が興味を引きました。角材で作られた長方形の箱型の建物にタールペーパーを張り付けただけ。4つに分け粗末な家具が置かれるだけ、というとても厳しい環境だったそうです。
わたしはこれまで、マンザナ(99年・・・のドラマの舞台にもなった)収容所跡でボランティア活動をしたこともあり、毎年行われる慰霊祭にも参列したことがあります。戦争という不本意な出来ごとに翻弄された日系人の歴史、私も日本にいた時には知る由もなかった、そんなヒトこまに触れることの出来る、貴重な経験になりました。
次に、主人が見つけた目的地は『Lava Bed National Monument』。
クレーターレイクを作った火山活動と同じ系列、でも、マグマが地表近くであったため、大きな爆発ではなく、マグマの吹き出しが主に発生したところ。
広範囲にわたって溶岩が流れた跡が広がり、地表でマグマが冷えて固まり、トンネルのような状況が出来る、ところどころ天井が崩れては、あちこちにトンネルへの入り口を開けている。ここはトンネル探検を気軽に出来るところ。
来園者はヘルメットと懐中電灯をレンタルしてコンディションによってトンネルを選んで自由に探検を楽しんでいた。 私たちが選んだトンネルは『重装備が必要ない』ポイント。 
地表は結構気温が上がってきたものの、トンネルの入り口に立つと冷たい風が吹きあがってきます。 数日前に訪問した、オレゴンケーブとは全く印象が違う。 荒々しく削られたような岩肌、素手で触るとガサガサで、手にささる感じ。足元は『マグマの流れ』を想像できる風紋、砂紋のような波を打っている。
ところどころ、分岐したり、合流したり、天井が低くなったり、広い空洞に出たりと、本当にマグマが流れている様を想像出来る、とってもユニークな体験でした。

その後、シンディーコーンの上にある火の見櫓があるというので、上ってみることに・・・。 そうです、煙とカメラマンは高いところに上る!のです。浮観撮影です。

気温も上がっていましたが、思ったより、日陰を作る樹木がところどころあって、足元は火山岩のくずの堆積物ですが、植物がしっかり根付いて、花を付けています。
やはり、LAよりは雨量が多いのか、ヨセミテ見るような高山植物まで見られて興味深いです。 火の見櫓からの浮観は絶景で、昨日まで見ていた山並を別の角度で眺めて、さっきまで探検していた溶岩トンネルがいかに『つながっているか』が見れました。 さすが浮観です。
ひとしきり、撮影した主人はようやく腰を上げ、いよいよ帰路へ。
今日はサクラメントまで513Km 約5時間の道のりです。

途中 今、日本でも話題の『パワースポット』シャスタマウンテンを眺めながらの旅でした。 本当に神々しい姿にネイティブの人々が『山岳信仰』の対象としたのが分かります。
主人に代わって私が運転手。 山あいから標高を下げながら湖畔を横切り、林をすり抜け『運転楽しい!』でも、周りは大型のトレイラ―トラックの車列が途切れません。 油断できない難しい道でもありました。 

夕暮れも迫ったころ、マウントシャスタの街に近づき・・・。興味本位で街を一周。  町のインフォメーションセンターに立ち寄りたかったのですが閉まってました・・・。残念。
ここからはゴーゴーサウス、一路南へ。 行きしな、カリフォルニア米の農地が広がるエリア間近で日が暮れました。まるで雨が降っているかのごとく、虫がフロントガラスに体当たりしてきます。 もちろん、窓にべっとりついて見通しが悪くなる一方。 でも、皆さん、ここでワイパーを使ってはいけません。 虫は純粋なプロテイン。ワイパーを使うことで、ただ広げてしまうだけで、きれいには絶対なりません。 夕食をとる時間が惜しくて、スナックで紛らわしながら ようやく、9時過ぎにサクラメントに到着。 もちろん、へとへとです。
翌日は603Km 6時間の道のりを一気に南下!!!!!
道路標識にサンフランシスコの文字を見るともう『私の庭』。 
行きしな通り過ぎた牧場を過ぎると『ハリス・ランチ』というビーフ専門店のレストランがあります。今は宿泊施設などあり、オアシスのようになっています。 専用の飛行場があり『セスナでステーキ食べにいく』というのがステータスになるくらいの名店。私も、実はアメリカに来たころに、知り合いのセスナで来たことがあるのです。  覚えてないけど…。
いつもは通り過ぎてしまう場所ですが、休憩を取りに止まりました。
本当はレストランで食事をとるところでしたが、予約なしだと30分以上の待ち時間があり、日が暮れる前に家にたどり着きたい私たちは先を急ぎました。
これを過ぎれば、本当に近いです、あと3時間強です。
自宅には無事4時過ぎに到着。その直後、主人の走行距離ゲージが66000Mileを示し、その瞬間を撮影するために何と横着な格好で運転している主人。『子供だ!!!!』
荷物をおろして、アイスボックスの中の物を冷蔵庫へ…。あとは、シャワーを浴びてとりあえず爆睡です。 私たちの充実した8日間の旅は終わり。
走行距離…何と、3457.6Km(北海道最北稚内→鹿児島間 1769Km ということは…往復…したの?!すごーい!)
使用したガソリン 321リットル  ん〜、満足です。

おしまい。