カーマゲドン

今日のLAのお天気は快晴!!!!! でも、昨日入り込んだ海からの前線のせいでしょうか、とっても過ごしやすかったです。
昨日は友人のお使いで自宅のある盆地を出て南下しました。海岸に近付くにつれ気温が最高10℃違います。峠を越えたあたりで、海から深い霧がはいりこんできたのが見えました。

峠越えに欠かせないのは、フリーウェイ405号線。 インターステート5号線を海側にバイパスしている道路、南カリフォルニアで一番混雑する高速道路として知られています。そのため、常に車線を増やす工事が行われています。
今回はシュワッツネガー元州知事が最後の仕事として予算を組んだもの、峠の山肌を大胆に削る大工事になりました。 特に高速道路を横切る既存の橋脚は山肌ギリギリに沿って基礎が作られていたわけで『かけ直し』の作業が佳境に入ってきています。
今週末、金曜日の深夜から月曜日 早朝まで全面通行止めになります。
毎日5車線前後のフリーウェイが夜中、終末、明け方の関わらず、常に車で埋まっている状態。先週の土曜日通った時も工事現場付近にかけて大渋滞していました。とにかく、5車線を埋める車が時速30キロくらいでノロノロ峠を越えるのです。初めて見る観光客がいつもびっくりする風景です。
下みちも作業車両が使用するからなのか作業期間中周辺住民以外は通行できません。
3か月前に全面通行止めの発表がされて以来、大問題がふつふつとわきあがってきました。 『周辺の教会で結婚式がある』ゲストが会場に来れなくなる!!!!という悩みから。う回路として使われる峠の一般道 周辺の住民が交通量の増幅による騒音、交通事故の多発を懸念する苦情。さらには、医療機関、警察、消防など、緊急対応を迫られる機関に勤めるスタッフの通勤にどう対応するかなど、喧々諤々の議論が繰り広げられています。
この現象を『ハルマゲドン(世界の終末的な善と悪の戦争や世界の破滅そのものを指す言葉Wikipediaより)』をもじって『カーマゲドン』と呼び始めました。『車社会の この世の終わり』とでも言いたいのでしょう。
新聞、ラジオでは『あと何日!』とカウントダウンが始まり、LA市長さんは『やむを得ない用事がない限り、峠越えをしないように』とパブリックアナウンスして大イベントになって来ています。 まるで、ハリウッド映画で『この世の終わりを予言した…』というような緊迫感さえ感じられます。
『イナッフ イズ イナッフ』これだけ騒げばいいでしょう…。という感じ。
『不自由』を感じるのは確かに不快であるかも知れないですが…。その体験の向こうに大きな利益があると分かっているなら、お互いに妥協しあおう!そんな気持ちを持ってもらいたいものです。
日本でも『節電』というある意味 不快を伴う体験をされていると思います。原因が『原子力発電の安全神話の崩壊』ということなのですが、この峠を乗り越えれば自然エネルギー開発に加速度が付き、人々のエネルギーへの考え方が変われば…。変わってほしい、変わらなきゃ!!!!って思います。
見えない外敵に対する危機感もさることながら、自己への危機感も常に持ちましょう。 特に、節電の夏。水分補給は大切です、が!!!!ソーダーやジュースはカロリーオーバーになりやすいです。ビールなんて問題外!! 冷たい飲み物ばかり飲んでいると胃の周りに脂肪がたまるってNHKが言っていました。 胃が『冷えないように』脂肪布団をかぶってしまうのだそうです。私は夏でも、白湯!!!! 麦茶も温麦茶!!! 不快と思うことでも、自分の利益となる結果をもたらしてくれるのであれば甘んじて受けるべし!