ミス・リトル・パーフェクト

まさに、LAの雨期真っ盛り…いま雨が降らないと…我慢しなくてはね…雨が少なかった去年はアメリカの台所、カリフォルニア中部の大農場地帯で厳しい水不足に見舞われ、地下水のくみ上げの制限もあり、レタスの価格が全然下がらなかったので、これは深刻… それにしても主人が購入した33ガロンドラム缶3本はあっという間に満タンになりました。
我が家のソーラー発電量は(発電量マイナス利用料) −5 (持ち出し)でした。
主張中、宿で大好きなTV観賞していました。アメリカのケーブルTVは100チャンネル前後あって、まさにチャンネルサーフィン(リモートコントロールでチャンネルを行ったり来たりすること)をしていたら『ミス・リトル・パーフェクト』という番組にぶち当たり、見いってしまいました。 4,5歳から12歳の少女たちのビューティーコンテストです。少女たちは厚めのメークにギラギラに飾ったドレスを着て『奨学金』獲得を目的に各地で行われます。実はこれは『ビハインドシーン舞台裏』を含めた素人を借り出し番組を作ってしまう『リアリティーショー』で、フォーカスした少女たちの日常からコンテスト当日までを追ったドキュメンタリー構成になっています。
コンテストは3構成で業界の専門家3人のジャッジが審査して順位を決めます。  
1. Q&Aセッション(ランダムにされる質問にたいして、自分の考えを自分の言葉で表現できるか。) 
2. Wow・ショー(タレントショー、仮装、ダンス、歌など、自分の特技を観客の前で表現し、その技術の仕上がりとショーマンシップを表現できるか。) 
3.イブニングガウン(ギラギラドレスを着こなして美しさを表現できるか。) 
参加者たちの裏には『ショー・マム(お母さん)』の熱心な姿が見られます。自分のこと(家族のことも)差し置いて娘の成功を夢見る母親。ほとんどの母親は自分には1円も投資せずナリフリ構わず、全て娘に捧げている! ほとんどの母親は『肥満気味…』『この娘たちも大人になったらこうなるの?』って感じです。  
わたしが一番引っかかるのは『どんな手を使ってでも!(合法の範囲で)』という姿勢です。リハーサルをめんどうくさがる娘に『あなたのためよ!』を連呼する。『ミソッ歯』の娘に『仮歯』を『瞬間接着剤』で付ける。
参加者の中に『貧富の差があること』も気になる。裕福な親は『舞台衣装』に10万円以上を掛け『トレーナー、コーチ、写真家、コンテスト当日のプロのスタイリスト、ヘアーメイクアーティスト』を雇って娘をパーフェクトに仕上げる。方や、全て素人の母親の手作り。タレントショーの演目、振付、『古着』を衣装に仕立て直したり、当日のメークも自分のものを使いまわし、髪のセットも自己流。 ステージに上がった時の印象は歴然… 後者の娘は『最終選考』には選ばれない… 『わたしの娘は自然美を持ち合わせている、この子が選ばれなかったのは不公平だ!』っと怒りを顕わにしている。この娘は『うちは貧しいから選ばれなかった…』と自分の生い立ちに引け目を感じないかしら???? 先の裕福な母親はコンテストの朝、寝起きが悪い娘に『お目覚めジュース』と呼んで飲ませていたのは『マウンテンデュー(炭酸飲料)』ご存知の方も多いと思いますが、もっともカフェインが多く配合されている炭酸飲料です。ステージに上がる娘に『もっと飲みなさい!』とさらにカフェインを与えている…。 番組の中で『生活状態』を見せているけど『食生活』が取り上げられていないのも気になる…
『母親の体系は食生活が作る』わけでしょ!『娘は母親が作る料理を食べるわけで…』将来容姿を気にして摂食障害を起こしたり、母親を蔑んだり、自分の行く末を嘆いたりしたいかと…娘の将来が気になります。
『ひとさまのことはほっといて!』と言われればそれまでだけど、これがテレビで放映されるわけでこれこそ『リアリティー(現実)・ショー』だな…『子供にこんなことをさせて何になるんだ!』なんて、真剣に講義している人もいるらしい。わたしみたいに?!?!?! 母親たちは口をそろえて『コンテストは娘に学校では学べない大切なことを学び、学校の枠を超えた友達を作り、将来必ず役に立つスキルを身につけている』『娘はコンテストを楽しんでいる』『娘が嫌がることはさせていない』と言います。たまたま、翌日のトークショーで参加者自信と母親、プロデューサーのインタビューがあったが母親の反論は上記の繰り返し、10歳の本人は『わかんないけど、キラキラのお洋服を着た時はお姫様見たいで楽しい!』プロデューサーの男性は『彼女たちの自己啓発には最適な方法!』っと、豪語して、自らの『儲け話』には全くコメントしない。『慈善事業だと思っているのかしら?』やらせだったりして????実際に『明日のミス・リトル・パーフェクト』を目指す親子のエントリーが視聴率と比例して、全国で急増しているらしい。
これはアメリカのことだけど、日本でも同じようなことが起こっていますよね。子供に大きな期待をかけて『思い通り』に行かないと他人のせいにする。そんな姿を子供は見ている。『希望的観測』をもとに人生を歩んでいるひとは『結果』を重視するあまり『過程』をおろそかにする傾向があると思います。
『結果』とは、その人の価値観によって差が出るもの『結果』から学べる人は『結果』を『次の成長への課題』に出来る。学べない人は同じような『結果』を繰り返す。

わたしはこのブログを始めたころ『読書』を始めました。(ディスレキシアのわたしにとって、読書はかなり根気のいる作業ですが、ボチボチ続けています。)読む本はおもに『自己啓発』。名門『ナポレオンヒル』『ブライアン・クレマー』『レバリッジの本田さん』などですが、どの本も共通して言っているのは『結果(失敗とも言います)』から学べなければ成功への道は遠い、というメッセージです。

北村家の場合、子育てをする選択肢を『天の神様にお任せ』しているので『我が子にかける期待』という問題はもっか存在していませんが、わたし自信『娘であり、妻・妹・姉・友・仲間・先輩・後輩』という様々な役割があります。『相手に掛ける思い(期待)』に関して、考え方が偏っていないか、今一度見直す必要があるな…って、この番組を見て学んだような気がします。

あと、その人の容姿はその人の生活を表しているなって…『相手の振り見て、我が振り直せ…』『自分の背中のゴミは自分では見えない』ものですものね。自分の食生活、活動内容(運動)、生活態度を再度改めよ〜っと!
『マウンテンデュー』は嫌い、ではない…。

LA時間 11:30PM