もったいない

今日のLAのお天気は快晴!!!!! 今年『Over100℉ 』(華氏100°=摂氏38°を超えた日)4日目です。この『オーバー100℉ 』は7月から9月の間に100℉ を越えた日が何日あったかによって『その年の夏を図る物差し』です。  私がここに自宅を構えた15年前。『オーバー100℉ 』が10日間もあれば『今年は暑かったねぇ』という感じでした。 それがこのごろは『オーバー100℉ 』連続記録がもっぱらのお天気番組の話題になっています。 おまけに、我が家の近所のシティーカレッジに設置された気象点がLA市内で一番高い気温を測定するポイントで有名になり…。初対面の方に我が家の住所をお伝えすると『あ〜、一番暑いところね!』と言われる始末…。 そんなつもりで住処を決めたわけではないのですが…。 とにかく、盆地なので、極度の乾燥と空っ風は夏の風物詩、冬は他にはない霜が降りるという、究極の砂漠気候です。
今日は、友人宅へ。 近々スケールダウン(生活規模を縮小する)する友人、広いおうちにあるものを処分するので、いろいろ『お下がり』をいただいてきたんです。
LA生活では、よく『お下がり』をいただきます。というよりは私の生活雑貨のほとんどはいただきものです。
日本へ帰国される方、サイズダウンされる方が『日本では着れないから』『家具は持ち帰れないから』『捨てるのは忍びないけど、売るに売れない』『知らない人にわたるぐらいなら…』等、頂き物をすることが多いのです。家具から、植木、使い刺しの調味料まで…。 何と言っても、もったいない世代ですから…。
最近、ありがたいのは、ビジネスアタイヤ。 先輩リーダーさんからの頂き物です。自分の財布では着れないブランドのスーツ。ドレスシャツ。
特に、イッチョマエに『しあわせ太り』した私、それからスリムアップに成功したものの、大阪時代に着ていたものは全く着れないので、本当に助かっております。
アメリカ生まれの恐妻家のタレントさんが『アメリカでは家具もほとんどお下がり』と言っていましたが、これも本当。 IKIA以前の家具は作りが良く、素材も良いものが使われていて、長持ちするので、捨てるのはもったいない。 そこで、お下がりです。 主人が『捨てろ!』と度あるごとに言い捨てる。簡易ベッド付きのソファーは私が初めて下宿したときに気にいっていたもの、その家が売りに出されたときにいただいた家具のほとんどがいまだ健在です。 もろに、レトロ…。
先日の衛星放送のニュースで仮設住宅での生活が始まった家族が『瓦礫だらけの自宅から唯一、掘り出せたちゃぶ台。これだけでも、我が家のぬくもりがよみがえった気がします。』と語っていました。
いつの間にか、『ものを大切に使う』精神から、消費いっぺんの生活に変わった私たち。良いものを長く使う。という原点に戻る、こんな機会だからこそ、考え直してみましょう。 
多くのものを処分した私の友人、小ざっぱりとしたリビングで『ヒトって、これだけの物で生活出来ちゃうものなのよねぇ…』とひと事。 以前、友人に『あんたはものを持ち過ぎ…!』と言われた私。 そうなのよねぇ…。 私、本当にものが捨てられないタイプ。日本ではものを捨てる哲学がはやっているとか…。 母の遺品が整理できない私…。そのうちね、そのうち…。