映画『Food Inc.・フォードインク』

薄曇り、でも穏やかな日曜日だったので、主人と近くの公園まで散歩に行きました。初期のハリウッド映画にカーボーイ映画が撮影された丘『チャッツワース・オークパーク』です。
我が家のソーラー発電量 (発電量マイナス利用料) +4 (貯金)でした。
散歩の帰りに『レンタルDVD店』に行きました。昨年の映画で『大規模農業の現実』を描いたドキュメンタリー映画のDVDが出始めたのです。
とにかく『なぜファーストフードはあんなに安いのか』『安価で不健康な食生活を送って医療費を払うか、健康的な食生活を選択して健康でいるか』そんな提案をしてくれている作品でした。
健康補助食品に携わっているものとしては『Must To See(必須)』の作品『You'll Never look at Dinner The Same Way Again(あなたの夕食を見る目が変わるでしょう)』う〜ん、DVDパッケージの表に書いているメッセージは気を重くさせる。
『マーケットには牧場や農場のイメージが描かれているけど実はほとんどの食品が少数の大企業によって回っている』食品のパッケージも同じで『ナチュラル』という言葉の陰に信じられないシステムが動いている。
『一握りの食品大企業は早く、安く、大量に食品を市場に出すために、育てるのではなく、増やすことに焦点を合わせる』鶏は従来の半分の期間で従来の2倍の大きさになる。(何を食べさせているのかしら?)
『食品企業は農家に増量システムを強要する。農家の意向は全く受け入れられない、現場には選択肢はないのである。農家は買い取りの契約を失う恐怖で、借金をしてまでシステムを全て受け入れる。』拒否=契約破棄=破産という方程式が農民に植えこまれている。『チキンファーマーの中にはチキンを食べない人もいる…』というコメントが怖い… TVの『カリフォルニアチキンを食べましょう!』というCMで『他州から来ているチキンは…』とうたっているけど『食品工場の環境はそれほど変わらない』ことが分かってきた。
食品企業は量産が最重要ポイントで、その原料となる家畜に対して、農家さらには解体するスタッフまでも、量産の為の道具としか見ていない。』
現代の消費者は企業が提供しているものをすべて受け入れてしまっているが、本来は消費者にこそ選択肢がある。ファーマーズマーケットに来る客が1ダース3ドルの卵を高いという。その手には75セントのソーダを持っている。
なぜ食品だけが『安くなくてはダメ』なのだろうか『安い車に乗りたがる人は少ないのに…』『安い食品』は実は『(社会的、医療費、環境問題に)高くつく食品である』食品企業はそんな情報は隠し通し自分たちの富だけを考える。
『安い食品』を作るために大量の石油を必要としている『安い餌』を作り収穫し牧場に運ぶにも石油。家畜を運ぶにも石油。解体するにも石油。だから『原油価格が食品の価格に影響を及ぼすことになる。』
なぜ『ハンバーガーが安いのか…』『ジューシーのもと』が秘密!本来そぎ落とされる脂肪分をプロセスして添加物として利用している。
『ハンバーガー』と『ブロッコリーひとやま』が同じ1ドルなら『食費にお金が割けない人たちは健康的な食生活を犠牲にして、生活習慣病の治療に生活費のほとんどを費やしている』インタビューに応じた男性は糖尿病の治療(薬代)に260ドルかけている。(健康食品が2カ月分帰る…)
『ファーストフードレストラン』が立ち並ぶエリアで『野菜が買えるマーケット』が倒産している、うちの近くでもスーパーが一つ閉鎖されて久しい。
それぐらい生き残りは厳しい。オーガニックで売り出した食品メーカーも今や大食品企業にのみ込まれてしまっている。『大きくなりたい』と欲を持ったとたんに魂を売ってモンスターに変身してしまう。
この企業的な考え方は農業のもと『種』を牛耳るところから始まっている。
除草剤の会社が種を売る世の中らしい。『遺伝子組み換え品種』は除草剤に強くなっているので、散布しても他の草はかれるがその苗は大丈夫らしいのだ…そこに特許取得の政策緩和によって『遺伝子組み換え品種』に特許を取り『農家が種を残すことを禁止する』という契約が強要されて、違反した者は『犯罪者になる』というシステムが確立されている。
『除草の手間を省く』ことを選択した農家は二度と自分の意思で農業をすることを許されない。そんな選択をした農家は10数年間で20%から80%に増えた。
政府は一体何をしているのか…。実は、関係者のほとんどが食品企業出身者。
アメリカで販売される食品全てに表示されているラベルも『都合のよい内容を記載すればよい!』という『カロリーが低ければよい』『不飽和脂肪酸が低ければ(どんな操作をしてあっても)よい』『遺伝子組み換えの表示は必要ない』と言った法律が平気で確立している。
もし、食品に関する批判を公式の場でしようものなら『侮辱行為』で訴えられる。有名人も例外ではない。『オペラ・ウィンフリー』さえ番組の中で『狂牛病』の話題で『ハンバーガーを食べるのをよしましょう!』と発言した件で告訴された。彼女は『勝訴』はしたが、6年間の年月と百万ドルの弁護士料を費やした。バカバカしい告訴の内容でも、たとえ裁判で負けても『文句を言おうものなら、痛い目に会うよ!』というメッセージを投げるためらしい…
政策変換が必要というのは明確。もし変革の成功を計るとしたら『病院に行った国民が去年より少なくなった!』というのはどうだろう…(そんな日は来るのかしら?)
もし、国民が『栄養価の高い安全な食品』を望むのならば農家は提供できる技術は持っている。国民がもう少し食品にお金をかけてくれたら…だそうです。(反省…)
この映画を映画館で見たひとはDVDで再び見てほしい!『劇場で見せられなかった』『カットシーン』を見せてくれる。わお!カットされたのが頷ける。
わたしの食生活が変わる? たぶん…です。という我が家の今夜のメニューは主人のリクエストで『豚の生姜焼き』でした。どこの豚さんだったのかしら?『ありがとう!おいしかったよ!』
映画に『食の安全を考えている』農場や牧場が登場した。ちょっぴり安心した。収入が上がったらそんな食材を購入したいです。たぶん、今年の後半くらいから始められるかな…。


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